時代劇『不滅の恋人』、王の危篤で急転…実際の王の日常はどんなものだった?(慎武宏)
『不滅の恋人』に登場する朝鮮王朝の歴代王たちは史実でどんな特徴を持っていたのか(慎武宏)
時代劇『不滅の恋人』、王の危篤で急転…実際の王の日常はどんなものだった?(慎武宏)
『不滅の恋人』に登場する朝鮮王朝の歴代王たちは史実でどんな特徴を持っていたのか(慎武宏)
時代劇『不滅の恋人』、王の危篤で急転…実際の王の日常はどんなものだった?(慎武宏)
【韓ドラコラム】「不滅の恋人」悲劇の幼王は復位できたのか?朝鮮王朝第6代王・端宗紹介!
韓国時代劇『不滅の恋人』でも描かれる“王”…その権力と継承方法は史実ではこうだった!!(慎武宏)
その文宗は王位継承者、つまり世子(セジャ)や世孫(セソン)として過ごした期間が長い王だった。
それは王が移動するたびに何人もの臣下がついてまわらなければならない手間があり、また駕籠(かご)で移動することも多かったからだろう。
朝鮮王朝27人の王のなかでも3番目に長い期間だ。
結論から先に言えば、王といえども婚姻関係を結べるのは1人だけだったため、側室以上に厳しい道のりだった。
修仙に汗を流す学園青春アニメ 斬新なテーマの作品なので、また楽しみにしておきます。
逆に、最も長生きした王は、82歳まで生きた第21代王の英祖(ヨンジョ)だ。
ただ、『不滅の恋人』でチュ・サンウクが演じているチニャン大君のモデルである首陽大君は、ほとんどクーデターに近い形で王位を強奪した人物との評価を受けている。
王命はここを通じて下されるため、王は毎日のように承政院の官吏らと会う必要があった。
今夜放送される第9話では、国王が倒れて危篤となるが、ドラマに登場する国王イ・ヒャンのモデルは朝鮮王朝第5代王・文宗(ムンジョン)だ。
周囲の期待やねたみを一身に背負う世子期間は、もしかしたら寿命にも影響を与えていたのかもしれない。
張禧嬪は第19代王・粛宗(スクチョン)の側室となり、その子(のちの第20代王・景宗)を産んだことで王妃に昇格している。
『チャングムの誓い』で登場する中宗(チュンジョン)が王妃3人、側室9人の計12人を抱えていたことと対照的だ。
だが、相次ぐ端宗復位運動に危機感を募らせた世祖によって、端宗は魯山君(ノサングン)に降格、ついには流刑された後に自害を命じられ、16歳の早すぎる生涯を閉じさせられた。
15世紀の朝鮮王朝に実在した首陽(スヤン)大君とその弟・安平(アンピョン)大君の対立をモチーフにしつつ、その対立構図に1人の女性を加え、ラブストーリーの要素を軸にしながら展開していく史劇ロマンスとなっている。
(参考記事:) そもそも韓国時代劇の舞台となる時代は、ほとんどが朝鮮王朝時代といえる。
ほとんど世子と婚姻関係を結ぶしか方法がなかったといえるかもしれない。
朝鮮王朝時代の王の平均寿命が46歳と決して長くないのも、そんなところに理由があるかもしれない。
ドラマ『不滅の恋人』のチャヒョンは、そんな奇跡に近い偉業ともいえる王妃の座を断り、イ・フィの妻になることを選んだ。