こういうのって「いかに読者が覚えているギリギリのラインで再登場させるか」が重要だと思うんですけど、あだち充さんはとにかく手数が多い!読み進めていくと「すべてが前フリに見えてくる」くらいの感じです。
仲西 弘樹(なかにし ひろき)さん 「ラフ」ワイド版3巻より 自由形の100m、200mの日本記録を持つ大学生。
あだち充先生は、親や先生など周りの大人たちから自立しようともがく思春期の少年の背中をそっと押してくれているのかもしれない…と思いを馳せた。
そのくらいあの作品は完成されています。
そりゃかっこいいし好きになるでしょう。
「あだち充作品」といえば「柔らかい画風の青春ラブコメ」「少年野球漫画」のイメージが強いかと思いますが、デビュー当時は「熱血スポ根系」や「少女漫画」なんかも描かれていたようですが、なかなかどれも「ヒット作」とまではいきませんでした。
どの作品が良いかは人によってもちろん異なりますが、私は上記のような観点で見ると間違いなくあだち充の最高傑作は『ラフ』であると言えるのではないかと思いました。
学校の風景描写に使われていることが多いのは、。
『タッチ』では甲子園に出るまでの試合と、出場決定後の切れてしまった達也の気持ちを丁寧に描き、甲子園の試合は一戦も描かれていません。
美しい思い出づくり。
だが、仲西はそんな事は言っていないと圭介を突き飛ばします。
こういうことがきちんと決まると、物語が終ってもずっとのその作品は残っていくことになるんだと思います。
インターネット上にアップした側だけでなく、 違法アップロードと知った上で漫画を読んだ方も刑罰の対象になるおそれがあります。
しかし圭介と亜美の関係を目の当たりにしてそんなことは圭介に言いたくなかったとの事です。
「ラフ」ワイド版6巻より 4. 先述したように圭介と仲西、どちらかの選択を迫られた亜美。
ほんとに好きでだれにも渡したくないのなら。
」というメッセージではないか。
たとえば上記画像のシーン。
まったく、どこまでも男前なヤツですね、緒方というヤツは。
その時仲西は亜美を会場まで車で送る途中に事故にあってしまっていました。
描いたらそれは蛇足なのです。