麦 門 冬 湯 コロナ - 大野クリニック 目からウロコの漢方⑥〜咳と漢方治療～

杏仁（キョウニン）……………9g• 漢方医学では 粘膜は潤いを好み、乾燥を嫌うと考えられています。

もともとは中国から伝来した医学ですが、 日本独自の医学として発展しました。

のどの乾燥を感じたら、粘膜を潤す麦門冬湯で潤いをプラスする、喉の痛みや炎症、熱感を感じたらカラダを冷やす銀翹散でクールダウンする、など 漢方薬には自然治癒力をサポートする処方がたくさんあります。

1ヵ月位（からぜきに服用する場合には1週間位）服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師または登録販売者に相談してください 4. 当院に受診することが難しい方のために、以下に一般的な処方例を記します。

日本臨床漢方医会でも推奨されていることから、信頼性も高いと考えられます。

効能 【ツムラ･他】 痰の切れにくい咳、気管支炎、気管支ぜんそく。

このため、漢方医学の第一人者でいらっしゃいます小川恵子先生（金沢大学附属病院漢方医学科臨床教授）にお願いして、それらをわが国で用いられている医療用漢方製剤に置き換え、記載していただきました。

小青竜湯も苓甘姜味辛夏仁湯も鎮咳作用は強くありません。

咳・痰を伴う疾患 １．肺炎 ウイルスや細菌が肺に侵入し、炎症を起こします。

半夏厚朴湯 咽喉頭異常感症・気うつなどを持ち乾性咳嗽が続く場合に使われますが、鎮咳効果は軽度ですので、咳が強く、軽い痰を伴えば越婢加朮湯を合方して越婢加半夏湯とします。

単純なことですが、とても大切なことです。

気血の働きを活性化させる。

この処方で効果不十分な場合は麦門冬湯を併用します。

虚に起因する出血。