ある程度の対人関係が可能な子供の場合は、人見知りがなく誰にでも馴れ馴れしく話しかけていく子、周囲との関わりが一方的でマイペースな子、マイペースで落ち着きがなく集団行動ができない子、人の気持ちを察するのが苦手な子といった相互交流の困難さが見られます。
記憶力がとても良いので、自閉症のお子さんたちは自分の体験記憶を基にして周囲の世界を学んでいきます。
榊原洋一さん:たとえば、イタリアではインクルーシブ教育の考え方のもとに、特別支援学校は廃止されています。
もしそれくらいの年齢で上記のような症状に気付きましたら、自閉症の可能性もある事はご留意したい事です。
症状は、大きく「対人関係の障害」「言葉とコミュニケーションの障害」「こだわりや興味のかたより」の3つに分けられています。
二次障害として、うつ病などの精神科的症状を合併することもあります。
<目次>• 障害にさせないためには、「できることをしっかりやっていき、個性を伸ばしていく」「できないことは無理をせずやらない」という考えのもと、その人に合った環境を考えていきます(これは自閉症スペクトラムの人に限ったことではありませんが)。
自閉症スペクトラムは、以下の2つの症候が組み合わさって出現します。
必ずしもすべてのお子さまに該当するとは限りません。
積極的になりすぎてしまい、周りから「おかしな人だ」と思われてしまったり、受動的で他人から悪いことを命令されても従ってしまったり。
ただ、ASDは知的障害がないため周りも気づきにくく、自分でも自覚がないまま成長し、社会にでてから問題が生じてしまうといったことが少なくありません。
その他の動き 上記に記載した代表的な動き以外にも「スライディング」「ゴロゴロと転げまわる」「ブランコをおもいっきり漕ぐ」「寝転んでジタバタする」「壁や床などを叩き回る」などの行動を見せる多動児を見たことが有ります。
ですので、中学校や高校に通っているお子さんは、知的な発達が正常範囲にある残りの2~3割の高機能自閉症やアスペルガー症候群のお子さんであると考えてお話します。
孤立型や、受動型、積極型と明確に区分できないケースもあります。
また、公園やデパートなどに出かけた際も何処かへ走り出してしまい、迷子になってしまう事や車道に飛び出してしまう事も多いので注意が必要です。
自閉症にはこのような誤解が大変多く、親の愛情不足とか育て方の問題と言う人が専門家と言われる人の中にもいたりします。
はっきりとしたメカニズムは解明されていませんが、育った環境や親のしつけ方などが原因で起こるものではないことは明確にわかっています。
この様に口や嚥下に問題があると声の問題だけでなく、よだれが垂れてしまったり、口が開きっぱなしになってしまうなどの問題と関係する事もあります。
教室を移動するようなときも「空いている席に座りなさい」というのは難しいので、「何番の席を使います」と伝えたいところです。
3-1.幼児期 自閉症の症状に気づき始めるのは、3歳ごろまでの幼少期に多いといわれています。
母:自閉症スペクトラムのお子さんは、全国にどのくらいいるんでしょうか? 榊原洋一さん:自閉症スペクトラムは発達障害の1つです。
目線、眼差し(目の動き)が理解できない• 身振りや指差し(体の動き)が理解できない• 例えば ・目線を合わせようとしない。
逆に子供にストレスや不安を与えてしまうことになります。
自宅や建物内などで声を出してしまう場合には「建物内は駄目だけど外に出たら良い」「公園や校庭なら良い」、乗り物に乗る際などは「バス内や電車内は駄目だけど、降りたりホームなら良い」などです。