脚本を書き直していく中で、これは暴力の連鎖を嘆く映画じゃなくて、暴力や復讐の連鎖を止めようとした一人の男の話なんだろうなって感じていました。
ヤクザ映画というのは、暴力シーン等かなり違った技術が要求されますが、それをベテラン監督の如く演出し、的確に描き切っていました。
舘ひろし 柴咲博• 柴咲組の面々は激怒するが、マル暴の刑事・大迫から警察で事件を片付けることで手を打つ柴咲。
舘さんには撮影時本当にたくさんのことを教えていただき、僕の監督人生の大きな財産の一つとなりました。
当初はさすがに20年間の変化は厳しいのかもしれないと思いました。
作品のなかでも実際の現場でも、女性のほうが強かったですね。
ある日、柴咲組組長・柴咲博(舘ひろし)の危機を救ったことがきっかけで、ヤクザの世界へ足を踏み入れます。
配給:スターサンズ 配給は、 映画製作・配給会社のスターサンズ。
複数の短編映画を監督した後、伊坂幸太郎原作の映画『オー! 初めて目にするヤクザを、賢治が睨みつけていると、突然柴咲が鉄砲を持った男に襲われます。
『新聞記者』(2019)で、日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した藤井監督の作品ですから、大注目です! 主人公の山本は、 綾野剛以外考えられないと大絶賛されて、キャスティングされています。
工藤由香:• この世の中のあらゆる喜劇や悲劇、喜怒哀楽の大半は「家族、家庭」の中にある。
由香は賢治に、14歳の娘・彩の存在を明かす。
豊原功補 加藤雅敏• 彼の名前は 山本賢治。
ただ、本作でも描かれているように、 かつてヤクザは「必要悪」であった時代があり、今の価値観にそぐわないからと、全てを排除する潔癖すぎる世の中も、また異常と言えます。
「『新聞記者』の初稿を読んだ時、書いてあることの本質が掴みきれないところもあり、自分の得意な分野ではなかったと感じました。
ヤクザ映画というと、アウトレイジや孤狼の血などの暴力的な映画が印象的ですが、この映画はそれがテーマではなかったので新鮮でした。
これまで、大切にしてきた家族を失った賢治ですが、由香と娘の彩と3人で、本当の家族を作ろうとします。
一人の若いチンピラがヤクザとなり、刑務所に入り、出所してからの生活を3つの年代に渡って描くが、本作はまだヤクザ組織が元気だった頃から始まるので、法律の施行による凋落ぶりがとても強烈な印象を与える。