山に降った雨は、地面に吸収され土の中を通ってしみだして河川に流れ出ます。
被害状況は、千曲川流域では床上浸水家屋4戸、床下浸水家屋が50戸となっている。
千曲川の今昔 信州地震大絵図 (出典: 長野市松代藩文化施設管理事務所 (真田宝物館)所蔵 3 明治元年5月洪水 この洪水は、辰の満水と呼ばれ、水害は千曲川にとどまらず全国的規模の被害であった。
千曲川の堤防決壊地点から1kmの畑は約2m浸水。
いま、避難指示の方法などソフト面での対策が声高に叫ばれていますが、被害を大きくした堤防決壊がなぜ起こったのか、どうすれば被害を防げるのか、利根川なども含めてハード面から考えてみました。
その上で「長野県が考える代替策は想定どおりに機能していたのか」も査定されるべきでしょう。
台風19号がもたらした大雨による影響で長野県を流れる千曲川が複数の箇所で氾濫し、流域の広い範囲で大きな被害が出ていると が伝えています。
周辺では住宅が撤去された空き地が目立った。
下流の氾濫も幾度もあったが、下流に広がる水田やリンゴ畑が遊水池の役目を果たしてきたといえる。
被害状況は、千曲川流域では床上浸水家屋171戸、床下浸水家屋1,032戸となっている。
洪水が堤防を乗り越え、斜面を崩し、数カ所で決壊しました。
120両の新幹線の車両が水没し、大きなニュースになった。
被害状況は、千曲川流域では死傷者36人、流失家屋30戸、浸水家屋339戸、となっている。
さいわい、私を含む親族に被害は今のところありませんでしたが、友達の家が浸水してしまいました。
台風19号は千曲川の上流に降りましたが、浅川ダムの集水区域に雨はほとんど降らなかったんです」。
その一方で、長野県は治水能力を備えるためのダム建設には否定的だったのですから、 「ダムが持つ治水能力をどのように代替させる考えだったのか」は明らかにされるべきです。
河口に近い下流域では「流入量の管理」が重要であることは実感しにくいでしょうが、山間部が多い河川の上流では水嵩の変化は大きくなります。
堤防に水圧がかかり、また越水したことで堤防が削られていき結果として決壊につながったと思われます。
ジャーナリスト 杉本裕明 浅川の下流は 長野市内を走り、北にある飯山市に向かうJR飯山線。
氾濫の要因の一つと思われます。
しかし、長野県は『脱ダム宣言』で「河川への流入量の管理」を放棄してしまっていたため、「流下能力の拡大」しか選択肢が存在しない状況でした。