2月12日に、東京都内で第1回の債権者会議を開き、取引金融機関から借入金の返済の「一時停止」について同意を得たと発表した。
検査不正は契約に反する行為だが、事後調査では保安基準不適合の問題は見つからなかった。
対応が後手に回った印象を受けるかもしれませんが、しっかりと事実をつかみ、取引先に対して情報を提供し、最終的に公表まで持っていったプロセスは、基本的に問題がないと考えています。
郷原弁護士: 経営陣が刷新されたタイミングで、すべての不正をきれいにしたいという現場の思いが感じられるように思います。
このような不適切行為を招いた原因は、開発段階から量産開始(SOP)までに、お客様との協議により定める量産段階における指定検査の検査項目・管理値・検査数・頻度・検査方法等が当社の製品や生産拠点の製造条件の実情に合わず、十分な検証をしないでお客様に提案していたことにあると考えられる。
以下、顧客指定管理値)を取り決める。
郷原弁護士: 私は、データ改ざんが明るみに出た企業で不正に関わった人が、必ずしもコンプライアンス意識や倫理観が欠如していたとは考えていません。
社内に残っているデータ(残存データ)を遡ると、少なくとも2001年1月から品質データ偽装に手を染め、以降2019年11月までの18年10カ月にわたって曙ブレーキは不正を続けていたことが分かった。
4月8日と6月11日にも債権者会議を開き、事業再生計画案を決議する予定だ。
私はいくつものメーカーで、そのような苦悩にさらされた製造部門の責任者をヒアリングしてきました。
どうなんでしょう。
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組織的な不正であることを隠しているのではないかと疑わざるを得ない」(識者)。
日常検査とは別に、顧客から指定された検査項目に関して行う定期的な検査で不正が起きていました。
(過酷な条件下でも高性能を維持する製品/生産技術を持ちながら、量産車部品軽視?) 有名自動車レースにおける、「曙ブレーキ」というブランドは、株式会社曙アドバンスドエンジニアリング社の提供する高品質ブレーキ類を装着したF1:マクラーレンや、ルマン24時間、ニュルブルクリンク24時間耐久レースでのトヨタ車の総合/クラス優勝に貢献する程の高評価と信頼を得て来ているのに、量産車工場/別会社(こちらが本業製品の製造拠点)では真逆的な不正行為が続いていた…という事の様です。
郷原弁護士: 先日の日立金属の事例 も同様ですが、これは本当に深刻な問題です。
2021年2月16日に曙ブレーキ工業(以下、曙ブレーキ)が公表した品質データ偽装に関する報告書を、ものづくりに詳しいコンサルタント(以下、識者)はこう断じる。
しかし、 特にBtoBメーカーの事業では起こりがちな1つの病理とも言えます。