三人がスクリーンに注目する。
ジャクソンは、その時の父の顔を、忘れることができなかった。
モモはそれをよくよく 教えてくれるし、ベッポもニノもまちの子供たちも モモのことを大好きで一緒にいて居心地が良いのも 日常としてあぁ幸せなことなのだ、と感じられる。
「モモナリを指名したのは、イッシュリーグチャンピオン、アデクさんだ。
タウリン、ブロムヘキシン、リゾチウム、キトサン、インドメタシンの六種の栄養剤は、ポケモンの体力を大きく引き上げる効能を持っているものの、それぞれが非常に高価で知られるものだった。
でもね、ニクスのお陰で嫌いでも良いんだって分かったの。
イッシュリーグAリーガーの移籍問題もあったし、クロセという神童の登場もあった。
父はモモナリを「才能だけならばチャンピオンに相応しい逸材」と評していた。
若くしてカントー・ジョウトの未来を担う逸材と評価されている少年も、この状況で平静を保ち、いつもどおりの戦いができるかと聞かれれば、プライドと恐怖に怯える心がせめぎ合い、すぐに返答することはできないだろう。
」 「授乳は恥ずかしいことではない」 「赤ちゃんは母だけものではない」 とか何とか言うんですよねぇ。
それ、息子さん知ってるんですか? 自分の可愛い子供が ばあちゃんの乳を咥えさせられた! ってこと。
「しかしまあ、モモナリが憎まれ役になってることで、俺達も随分と楽させてもらってる」 ワタルの指摘に、イツキとキリューは頷いた。
想いは自分で選んで良い物なんだって、初めて知った」 「僕のせいで…?」 「お陰で、だよ。
同時に名を挙げるために様々なことをした。
会場を一体化させるという興奮に、会場中のファンが飲み込まれていた。
そんなに面白いことならば、教えてくれたっていいだろう。
「これらはすべて、モモナリの『襲撃』を報道しているものだ。
「戦いへの渇望が人一倍ありながら、それでいて強さに飢えているわけではない不思議なトレーナーだったと言っていた。
レンブなんかはコロっとやられるタイプだな」 小さく笑うギーマに、レンブは憮然とした表情で返した。
対するカントー・ジョウト側は、ワタル、イツキ、キリューとこちらもAリーグトップの三人体勢、更に神童として名高いクロセ。
孤高を気取ったトレーナーがあっさりと場の空気に飲まれ、その不安をこちらに怒りとしてぶつける滑稽な様子が好きだった彼にとって、モモナリの反応は異端であり、不快。
私を見てくれるのがニクスだけなら、私ももうニクスだけしか見ない事にしたの」 コレットの目は暗く淀んで見える。
しかし同時に、シンディアの戦法がポケモンに痛みと我慢を強要し、ダラダラと長時間のミス待ち試合だったことに賛否両論だったこともまた事実だった。
イッシュリーグのファンならば当然感じているこの葛藤を、なぜ他地方の中堅トレーナーに抉られなかればならないのか。