TEXT 岡倉綾子. 金木犀は「夏の終わり」や「子供時代の終わり」など、一つの時代の「終わり」を思わせる花なのでしょう。
なお、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け全8公演が延期して開催される、神はサイコロを振らないのツアー[神はサイコロを振らない Live Tour 2020 "理 -kotowari-"]のチケット一般発売もスタート。
暗い影を纏った感傷的な詞やメロディが、複雑且つドラマチックに構成された楽曲によって次々と吐き出されていく。
昨年リリースされたミニ・アルバム『ラムダに対する見解』収録の名バラードで、かねてからファンには人気の高い楽曲ではあったが、なぜ今このような動きを見せているのだろうか。
また、ピアノやストリングスを使用し、よりドラマチックなサウンドに仕上げたバラード「夜永唄」も秀逸。
9ヶ月ぶりにリリースするミニ・アルバム。
秋に咲く金木犀の甘い香りには、どこか切なさを感じる人が多いそうです。
ナスタチウムの花言葉は"困難に打ち克つ"。
バンド名の「神はサイコロを振らない」とは、物理学者アインシュタインの名言。
そんな新しいヒットの形を予感させるだけでなく、音楽の持つ力を証明するような、閉塞感を打ち破ってくれる心強い現象でもある。
(山口 智男) アルベルト・アインシュタインの名言をバンド名とする、神はサイコロを振らないが、約2年ぶりの新作『ラムダに対する見解』をリリース。
(秦 理絵) 最初に耳に飛び込んできたのは、今にも消えてしまいそうな光を灯すアルペジオと、それに溶けるようなウィスパー・ヴォイスだった。
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そのタイトルは"夜永唄"(読み:よながうた)。
"俺は何故、誰の為/この声を枯らし叫ぶのか/その意味を今ここに記す"。
特に、MVも公開されている「アノニマス」でのソリッドなギター・リフ、冷たく吐き捨てるようなポエトリー・リーディングには意表をつかれた。
弱い自分を受け入れながら、僅かな希望を見いだしていくような「No Matter What」など、全5曲収録の神サイ新章突入を強く打ち出した勝負作。
LINE MUSIC邦楽ロック・チャートでは、Official髭男dism、Mrs. Spotifyバイラル・チャートでも5位を獲得するなど大躍進を続けているその楽曲を生み出したアーティストは、福岡発の4人組ロック・バンド"神はサイコロを振らない"。
あるいは、女と男が求めるものの乖離といった、作品の中に仕掛けた大胆なコントラストも聴きどころだ。
YouTubeで公開されているオフィシャル・リリック・ビデオは90万回再生超を記録、100万回再生超えも目前の勢いでその回数を増やしている。
そして「冷たいあなた」では、二人の関係性の温度差を現しているような気がします。
この現象の背景には、新型コロナウイルスの影響で大切な人と会えない状況がある、とも推察される。
その中で、失った恋人のことを思い出す人も多かったでしょう。
心理学者 アインシュタインが残した名言をその名に掲げ、2015年8月、福岡にて始動した4ピース・バンドによる初の全国流通盤。