それは表紙よりもグロい主人公フォスフォフィライトだった。
そのころ、六つの月の中の一番小さな月を訪れていたエクメアとカンゴームは、緊急時に金剛を祈らせるための条件について話をしていた。
フォスの狙いが宝石たちの破壊であることを察したユークレースは、金剛を守り、時間を稼ぐ策に出る。
そんなシンシャの毒を月の技術ならなんとか出来ると、シンシャをフォスは月に誘いますが、『先生が可哀想だ』と言って残り、離反。
金剛が祈れないのは対象者に感謝の心がないからなのだろうか。
前巻ではシンシャがフォスフォフィライトを粉々に砕いて、埋める提案をしました。
また、ネタバレには配慮致しませんのでその点も合わせてご了承ください。
2012年から月刊アフタヌーンで連載を開始した本作は、市川春子さんの初連載作品。
無料期間で解約すれば料金は一切かかりません。
極めつけにフォスを庇って拐われたアンタークにこんなこと言われたら、って思うと…辛いのですが、きっと彼は深層心理としてアンタークに断罪して欲しかったのかもしれません。
仏教徒は、あらゆる挨拶において合掌をするが、特に他人に向かって合掌をすることは、その者への深い尊敬の念を表す。
玫瑰は、詳細は不明であるが、赤色系の宝玉とされる。
もしくは自分自身に対して言った言葉なのだろうか。
パパラチアサファイア(Padparadscha Sapphire)とは、サファイアの一種で桃色と橙色の中間色のもの。
金剛の故障の原因は宝石たちへの愛情であり、自分が祈れば彼らも消えてしまうことを知っていたため、という事実がまず、この巻で明かされる辛い事実のひとつめです。
それが3巻の途中から変わります。
しかも最初は『宝石がもう月人に理不尽に破壊されないように』『みんなの為に』と動いていたのです。
それが今回の巻では滲み出ていて辛かったです。
これはフォスの夢のワンシーンです。
しかしフォスの頭部にまでは影響が出ていなかったはずだ。
人間がいた古代から、何度も災害にあって人間はいなくなり、代わり地上には宝石の体を持つ生き物たちが存在する世界。