ずっと一緒にいた弟分に刺されてもそれを受け入れ、軽蔑していた血の繋がった父親と同じ海に沈んで果てる結末がやるせなかったけど、ケンジは自分自身の幕引きに納得してたように思う。
『デイアンドナイト』のようなクライムドラマを手がけたかと思えば、 『宇宙でいちばんあかるい屋根』のようなファンシーな作品を生み出したり、クリエイティブの幅の広さが目立っていましたが、今回はヤクザときたか…。
ヤクザなんだけど、なんか「普通」な感じで。
主演の 綾野剛は古い時代のヤクザから現代まで演じ分けてて、その熱演ぶりはハマリ役と感じます。
ヤクザたちはタバコのままで、刑事はiQOSに変わっていたり、細かな表現も時代感を効果的に演出していましたね。
しかし世間はそんなにあまくありませんでした。
そうなると最後のシーンはもっと残酷かな…それも嫌だな) それでも、やっぱり私は山本には生きていて欲しかった! 由香も彩も生きているのだから、いつかまたどこかで会えたかもしれない。
システム重視で縮小化される世界に、どこか共感してしまうんです」 過去になっていくものへの哀愁ーー。
負のスパイラルループを断ち切るのはとても難しいし、やり直すチャンスさえ奪われてしまうから悪いことしたらハッピーエンドはないんだぜ。
それは不正に利益を得る仕組みが巧妙で、 自分たちの組織にまでは逮捕の手が伸びてこないようになっているからです。
本作の最大の問題点は、主人公を綾野剛にしたことでしょう。
父の復讐を考えている翼に、賢治は「愛子さん(母親)を大事にしろ」と声をかける。
他にも心底憎たらしかった警察や対立していた組の加藤と川山、悲劇を引き起こすきっかけをつくった軽いノリの前田公輝、オモニ食堂の愛子さん…みんな素晴らしかった。
すると、後ろから柴咲組若頭の中村が追い抜き、「組を任せる」と言って川山を刺してしまう。
映画『ヤクザと家族 The Family』感想です。
同作は第43回日本アカデミー賞で、 ・最優秀作品賞 ・最優秀主演男優賞(松坂桃李) ・最優秀主演女優賞(シム・ウンギョン) ・優秀監督賞(藤井道人) ・優秀脚本賞(詩森ろば、高石明彦、藤井道人) ・優秀編集賞(古川達馬) の、なんと6冠を受賞しました。
同じ人間とは思っていない。
オモニのおかみさんが働くようになった理由は? 学生だったユカが14歳の娘を女で一つでどうやって育ててきた?1分でもいいから入れて欲しかった。
映画見るのやっぱり楽しい。
ただパンフレットは売り切れで、後日、別の映画館に行っても売り切れだったので、多くのお客さんの心は掴んでいるのでしょう。
愛子の息子・翼(磯村勇斗)は成長し、22歳の立派な青年となっていた。
しかし抑えられない 山本は、侠葉会の若頭・川山を殺害しようとします。
映画館で観れなかったのが本当に残念でならなかったので、Netflixの配信を待ちわびておりました。
豊島徹也(康すおん)柴咲組の舎弟• 彼らが作り上げたレールを勢いよく走る半グレ。