次に「にぼしいわし」が出てきてパフォーマンスを見せ、「前の前にやったチームバナナの漫才」を思い出して、それと比較して優劣を決める。
審査発表のときに、どっちだろう、とドキドキした。
ワールドカップ予選リーグで8組あるうちの1組に強豪チームが重なったときに使われる言葉なのだけれど、そう言いたくなるのはわかる差であった。
はっきりいえば、その点において男性はかなり劣っている。
お笑いコンテストで上位に食い込む女性の割合が少ないからといって、それが女性芸人のレベルが低いことを意味するとは限らない。
同じお笑いコンテストということで「M-1グランプリ」や「キングオブコント」と比べられてしまうことが多く、それらよりは盛り上がりに欠けるという声がある。
もしどうしても採点しなければいけないのなら、印象から「同調による停滞」が「チームバナナ」のほうが長かったように感じたので、「紅しょうが」に入れるかな、というところである。
でも、それはテレビ中継されている舞台では(しかも客席は満席にはさせられないという状況下では)なかなか苦しかった。
「THE W」の決勝に出場するのは10組。
テレビで見ていて、どっちが勝つかわからなかった。
あ、二次創作か、とおもった瞬間に私もそうなりかけたが、いちおう仕事で見てるからなるべく寄り添うように見てはいた。
それが飛び抜けていた。
映像をプロジェクターで映し出して、それと合わせる漫才だった。
貪欲さの差である。
1決定戦」で優勝となった吉本の中でも期待の新星。
まあコンテストの場合は「一番おもしろいものを1組だけ選ぶ」ものだと考えると、この方式で間違いはない。
そうなると、「チームバナナ」の勝ちとなる。
5組ずつの2グループに分けてそれぞれのトップを決め、最後に2組で雌雄を決するやりかたである。