中段に飛車を置いたまま4四に角を構え、飛車交換を狙う指し方です。
この方が攻めに厚みがつき、安定します。
もはや故・天野先生の本とはまったく別方向に変化してしまった感じですね。
本音を言えばこれらを卒業してから触ってもらう分には歓迎なのですが、広まってしまったので今更な話ですけどね。
旧版の破壊力はある程度は残しつつも、さらに相手への対応力とこちら側の選択肢を増やした、というとちょっとカッコ良すぎですかね?(苦笑) でも私をリアルに知っている人やネット将棋のアカウントを知っている人は、相手の形によって様々な駒組みに変化し、珍妙な手作りから乱戦・勝負形に持ち込み、薄い王のまま寄せ切る(当然、惨敗も多々ありますw)をご覧になった方も多いと思います。
そこまで評価値は悪くないんですよね。
嬉野流の玉型は囲ってもほとんど堅くならない。
18手目、最低でもここまで移動しておきたい。
飛車角銀を2筋に効かせて突破しようという狙いですね。
-先手は向かい飛車にする。
以下74歩から攻め続けようものなら46角が絶好の飛び出しになります。
新嬉野流の特徴はそれだけはなく、引き角を保留しているため、以前よりも取り得る作戦の幅が広がっている。
そうすると、斜め棒銀はありませんし、囲いに行くにしても、囲いにくいので、嬉野流からすると、少し困る展開になると思います。
相手の得意な形をわざわざ受ける必要はないですからね。
新嬉野流の相振り飛車は、序盤で角道を開けないという非常に独特なものなので、その指しこなし方は、(先後どちらを持つとしても)本書をちゃんと読まないと理解するのは難しいだろう。
に常駐するソフトが始めた対策で、これをやられると嬉野流側としては非常に指しにくい。
プロ間で用いられることは滅多にありませんが、ア間では愛用者もいる「嬉野流」。
-後手の飛の横利きが通っていない場合は、豪快な大駒切りが決まることがある。
角を切って飛車先を突破する手法は他にもありますが、本譜は角打ちの反撃がない為、かなり紛れがなく勝ちきれます。
3は上がらないのが一番ではありますが、上がった場合、上記のような変化も含め、飛車の横効きが生命線になり易いのにそれを塞いでいるのと、49金48銀型は王の右への脱出行を塞いでしまっているためです。
第3節 対雁木、右玉編 新嬉野流側としては上図の様に右玉に組まれてしまう展開は陣形差でかなり勝ちにくく、基本的には速攻を目指し右玉や雁木の堅陣に組ませないのが基本方針です。